コラム記事

地産地消について思うこと

なぜ地産地消を意識するのか。

それは、東京から山口県の日本海に面した小さな町「阿武町」に移住し、農村の集落に住んだ経験が大きく影響しています。

過疎、少子高齢化が進み、農業を続けるだけでも大変な状況の中で、地域を元気にしたいと頑張る人たちがたくさんいました。


それまで、どこに住んでも「自分の町」と感じたことはありませんでした。自分の町のために何かをしたいという気持ちになったこともありませんでした。

でも、阿武町に住んで初めて、そういう気持ちが芽生えたのです。

わずか10世帯の集落の中古の民家を購入し、集落の中に身を置くことでますますそういう意識は強まりました。


農業を続けるというのは大変なことです。種を植えて、育てて、収穫する。台風、長雨、水不足、日照不足など、お天気に左右される仕事です。

でも、その後に大変なのは作物を販売することです。今の経済の複雑な仕組みの中で、作物を育てる人が簡単に販売できない状況にあります。

作っても正当に評価されない、農業だけでは生計が立てられないから兼業農家になったり、いっそ農業をやめてしまう。農業の未来に夢や希望がもてないから、後を継がないし、継がせたくない。


自分ができることは小さなことです。2014年4月に当店をオープンした際、住んでいた山口県や阿武町、そして今住んでいる長野の素材をできるだけ使いたいと思いました。

そして、同年11月には製粉機を導入して、自家製粉を開始しました。これにより、手間はかかりますが、好きな米を粉として使用することができます。


最初は、友人たちと共同で育てた米を使用していましたが、山口県阿武町の「農事組合法人あぶの郷」が育てている「エコ100」という無農薬のお米を購入したいと相談しました。

ところが、エコ100は今年から作るのをやめたのだと言われました。苦労して作っても買取価格が安く、それならばエコ50でよいではないかということになったと。

玄米のお菓子はお米をまるごと使います。完全に無農薬であることは譲れないことでした。そこで、正当な価格で直接買取するので契約栽培をしてもらえないかと頼みました。そして、作っていただけることになったのです。


夏に阿武町を訪問しました。青々とした稲を前に「これがそのたんぼですよ」と言われました。集落をまわり、懐かしいおばちゃんやおじさん、おばあちゃんに会いました。そして、「上沢さんのために作るんなら張り合いがある」と言ってくださったのです。


このお米は、食べてもとても美味しいのです。作る方がまた来年も作りたい、新しく農業を始める方が自分も作りたいと思えるように、お米の販売にも積極的に協力しています。
当店は、経費以外の手数料はいただいておりませんので、直接農家さんで買っていただくのと同じ価格です。
ぜひ、この安心で美味しいお米を味わってみてください。
お米の詳細を見てみる→


エコ100の幸せな田んぼが広がっていくことを願っています。

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